フランス語と猫と映画のブログ(ブログ名変更しました 旧 ballon rouge)
反骨精神で学ぶ
「フランス反骨変人列伝」という本を読む。あまりにおもしろいので一気に読んでしまった。これはフランス史上実在した、ちょっと変わった4人の人物に焦点を当て、その人物がその時代にどう生きたかが書いてある本で、中でも詩人犯罪人ラスネールと、死刑執行人サムソンの二人が特におもしろかった。
ラスネールは、あの『天井桟敷の人々』の中にも出てきた登場人物で、第一部ではギャランス(アルレッティ)の昔からの仲間、最後に彼女の旦那を殺してしまう男として出てくる。強烈な印象を残す役柄なのでおそらくこの映画を観たことある人はすぐわかるとおもいます。実はわたし、あのラスネールが実在した人物だったなんてこれっぽっちも知りませんでした。ということは、あの映画は19世紀に実在した人物をとり入れ、寓話と事実が混ざり合った作品だったのですね。
(ちなみに『天井桟敷の人々』は1800年のパリが舞台)
実はここでこの本のことを書くつもりはなくて、読んでいるうちに本の題名にもなっている「反骨」というのが独学で勉強をつづけていくのに必要な精神じゃないかとおもったのです。
(「変人」になる必要はないとおもうけど・・・)
まあ別に語学じゃなくても、なにかを続けていくということは普通の精神力+αが必要なわけで、とりわけ周りの流れに逆らって生きる反骨精神は相当個性がないとできることじゃありません。
わたしにそれほどの強い精神が備わっているか?というのは、ちょっと怪しいところではあるのですが、あるようでないような、確かに人と違うことをするのは好きだけど、わたしの場合のそれは「あまのじゃく」的なものがあって決して反骨精神ではないような気も。
ただ英語と比べるとフランス語というのはもともと逆らった言語という気がしないでもない。少なくとも日本で暮らす上であまり(というか全然)必要ない言葉だし、ほとんど趣味の言語だ。
それを証拠にフランス語を勉強しはじめるきっかけというのが、わたしの知るかぎりでは皆ほとんどが「映画」や「料理」「モード」など趣味の世界から入ってきている。(大学で第二外国語として学ぶ場合は別)
そんな言語に思いを馳せて、たった一人で勉強しようというのだから、そこに反骨精神がまったくないかといえば嘘になるだろう。この本のなかに出てくる人たちも、見ようによっては時代の流れに翻弄された「不器用で不運な人たち」なのだが、別な見方をすれば、周りから非難され冷たい世間の目を一身に浴びながらも自分の気持ちに正直に生きた「勇気ある者」ともいえる。そして彼らの死後に時代が変わり、彼らの功績が光るのである。
というわけで、ちょっと勇気づけられた一冊でした。


いつもありがとうございます!
サイトの方で更新するのもあまりなくなるだろうと思い、アーカイブとして見やすいように作り替えました。
見やすくなったかどうかは???ですが、これからはこんな感じでやっていきますのでよろしくです。
反骨の本、おもしろかったですよ〜。新書なのでむずかしく書いてないしさらっと読めて、わたしはほぼ1、2日で読んでしまいました。
とかく圧政とか体制に逆らうイメージが強いフランス人ならではの「反骨精神」、みんながみんなそうとは限りませんが、彼らの意思の強さ(頑固ともいう)はなかなか日本のふわふわ土壌では育たない気もします。
「一夜のうちに」はおもしろかったですよね。
わたしは昨年のフランス映画祭でみましたが楽しかったです。
ブノワおじちゃんは数年前、フランス映画祭でゲストとして来日してくれたときがあるんですが、映画の中同様の彼で、一人で盛り上がってすごくにぎやかな人でしたよ。
この本面白そうなので、今度のアマゾン注文リストに入れようと思います。
「反骨精神」こそフランス思想の骨頂のような気がします。ちょうど、読み終わった金子光晴のエッセイ三部作にも「反骨」というのがありました。
「五月のミル」にまつわるフランス語、うん、うんと、頷きながら読ませていただきました。
映画の台詞も、こだわってみるとこんなに学ぶ事あるんですねぇ。映画を見たら、台本を読んでみたくなってしまいました。
また、楽しみにしてますからね〜♪
PS.「パフューム」は原作があまりにも強烈だったので、怖くて見に行けません。そのかわり(?)DVDでブノワおじさんの「一夜のうちに」を見ました。あの人も丸くなったなぁ。