フランス語と猫と映画のブログ(ブログ名変更しました 旧 ballon rouge)
フランス映画祭2007、字幕のこと
わたしは一観客として映画を観ているにすぎなく、その道の専門家ではないのでもしかしたら違うことを書いてるかもしれませんが、ちょっと気になったことがあったので書き留めておきます。
フランス映画祭上映作品の「字幕」について。
おそらく配給付きの作品はもっときちんとした字幕がついていたのだろうとおもいますが、今年観た未配給作品のなかでは「んんん?」と思う箇所がありました。
一番目に、「読めません」。
『逃げろ!いつか戻れ』や『暗黒街の男たち』は画面全体が暗かったのであまり気にならなかったのですが、画面の明るい映画『心配しないで』では白い背景の上に白文字の字幕がもろかぶっている箇所があって読めません(=わかりません)でした。
二番目に、「間抜け」。
文字同士の字間が空きすぎていてちょっとな間抜けな印象。
専門的な話になりますが、文字の縦横比が1:1の正体を標準として、視線の流れる方向を考えると、縦に流れる文章は少し長体(縦長)がかった文字、横に流れる文章は平体(横長)がかった文字の方が読みやすいものなのです。
ましてや1秒間に4文字しか読めない字幕の字間を無用に空けてしまったら読みにくくなるんじゃないでしょうか。人によっては問題ない人もいるかもしれませんが、少なくともわたしはひじょうに読みにくくかったです。
三番目。実はこれが一番問題だったのですが「語彙」のこと。
字幕を担当した会社(会社なのかな?)の名前は、ここではあえて書きませんが、よく日仏学院で、原語が仏語・英語字幕つきの作品を観るときによく出てくる名前なのですが、おそらくパリにある機関なのでしょう。
まあそれはいいとして、問題は、普通の日本人にはわからないだろうとおもわれる語彙がところどころに出てきてちょっと困りました。フランスの映画なのだから知らない言葉があって当然だろうとおもわれるかもしれませんが、これをうまくわからせるのが字幕なのであって、え?わからんヤツは放っておけ、などというのは素人のやること。第三者に理解してもらうのがプロのお仕事でしょう。字幕は翻訳ではなく、映画を理解してもらうツールであることをもっと意識すべきだとおもいます。
具体的にどういう言葉がわからなかったのかというのは、観てるときにわからなかったのでよく覚えてないんですが(苦笑)、ひとつだけ、『暗黒街の男たち』で「BRI」という言葉がそのまんま字幕で出てきたのですが、こりゃ一般の人にはわからんでしょう。
この言葉はわたしも『あるいは裏切りという名の犬』ではじめて知った言葉なんですが、この映画を観ていてこの言葉を覚えている人というのは限られるはずで、かつ意味までをもすぐわかる人なんて、フランスに詳しい人以外ほとんどいないはず。
「BRI」を日本語訳してルビをふるとか(またはその逆とか)、もっと工夫して欲しかったです。(※「BRI」についてはこちら)
実際わたしが今回観た作品にかんしては、もし日本の字幕屋さんが担当されたらもっとわかりやすい映画になっただろうなという印象が強く、以前のフランス映画祭では、未配給作品が多かったにもかかわらず字幕は比較的しっかりしてたな、とおもうとなんとも「手抜き」の印象が強い今年の映画祭でした。
フランス映画祭上映作品の「字幕」について。
おそらく配給付きの作品はもっときちんとした字幕がついていたのだろうとおもいますが、今年観た未配給作品のなかでは「んんん?」と思う箇所がありました。
一番目に、「読めません」。
『逃げろ!いつか戻れ』や『暗黒街の男たち』は画面全体が暗かったのであまり気にならなかったのですが、画面の明るい映画『心配しないで』では白い背景の上に白文字の字幕がもろかぶっている箇所があって読めません(=わかりません)でした。
二番目に、「間抜け」。
文字同士の字間が空きすぎていてちょっとな間抜けな印象。
専門的な話になりますが、文字の縦横比が1:1の正体を標準として、視線の流れる方向を考えると、縦に流れる文章は少し長体(縦長)がかった文字、横に流れる文章は平体(横長)がかった文字の方が読みやすいものなのです。
ましてや1秒間に4文字しか読めない字幕の字間を無用に空けてしまったら読みにくくなるんじゃないでしょうか。人によっては問題ない人もいるかもしれませんが、少なくともわたしはひじょうに読みにくくかったです。
三番目。実はこれが一番問題だったのですが「語彙」のこと。
字幕を担当した会社(会社なのかな?)の名前は、ここではあえて書きませんが、よく日仏学院で、原語が仏語・英語字幕つきの作品を観るときによく出てくる名前なのですが、おそらくパリにある機関なのでしょう。
まあそれはいいとして、問題は、普通の日本人にはわからないだろうとおもわれる語彙がところどころに出てきてちょっと困りました。フランスの映画なのだから知らない言葉があって当然だろうとおもわれるかもしれませんが、これをうまくわからせるのが字幕なのであって、え?わからんヤツは放っておけ、などというのは素人のやること。第三者に理解してもらうのがプロのお仕事でしょう。字幕は翻訳ではなく、映画を理解してもらうツールであることをもっと意識すべきだとおもいます。
具体的にどういう言葉がわからなかったのかというのは、観てるときにわからなかったのでよく覚えてないんですが(苦笑)、ひとつだけ、『暗黒街の男たち』で「BRI」という言葉がそのまんま字幕で出てきたのですが、こりゃ一般の人にはわからんでしょう。
この言葉はわたしも『あるいは裏切りという名の犬』ではじめて知った言葉なんですが、この映画を観ていてこの言葉を覚えている人というのは限られるはずで、かつ意味までをもすぐわかる人なんて、フランスに詳しい人以外ほとんどいないはず。
「BRI」を日本語訳してルビをふるとか(またはその逆とか)、もっと工夫して欲しかったです。(※「BRI」についてはこちら)
実際わたしが今回観た作品にかんしては、もし日本の字幕屋さんが担当されたらもっとわかりやすい映画になっただろうなという印象が強く、以前のフランス映画祭では、未配給作品が多かったにもかかわらず字幕は比較的しっかりしてたな、とおもうとなんとも「手抜き」の印象が強い今年の映画祭でした。


最初は字幕のこと書くつもりなかったんですけど、makoさんのフランス映画祭のエントリーで字幕のことに触れられていたのでやっぱりわたしも書いておこうと思ったのでした(真似っこです 笑)
「BRI」について書いたこと、覚えていてくれてありがとうございます〜。
うーん、これは日本の何組織にあたるのかわからんですが、フランスに比べるとまだ日本はあの手の犯罪発生率は少ないですからそれにぴったり合うものはないかもです。
まま、あのシーンは「BRI」という言葉がわからなくても、警官が突入したということがわかればよいわけだから大したことないですけどね。あの映画自体、言葉というのがあまり意味をなさない気もしますし(苦笑)
『モリエール』、きちんと公開されるときはちゃんとした日本語字幕になるのでしょうが、「一時出所」もちょっと見たかったかな(笑)
makoさん同様、今回の上映作品の字幕の日本語がいまいちこなれてないという印象はわたしも受けました。どこがどう、とは今思い出せないのですが、見ているときに「なんか変だにゃ」と感じつつ、まあ意味がわかるから良いのだけど、いわゆるわたしたちが読み慣れている日本のプロの字幕屋さんのお仕事とは違うなというのは感じましたねえ。
なんというか、今ひとつあか抜けてない感じでしょうか・・・。
でもこれは普段から字幕のこと気にしてなければ、気にならない程度のことなのかもしれません。
わたしも自分のところで字幕のことはちとグチりましたけれど、今年見た作品はなんかいまいちこなれていない印象を持ちました。直訳で言いたいことはそうかもしれないけどもちょっとかゆいところに手の届く日本語そのものなり言い回しあるだろうに、みたいな。「一時出所」って一般的には「仮出所」といわないだろうかなんて別に意味が通じれば目くじら立てることもないものかもっていうのもあったけれど、最初に見た文芸モノは基本的な言葉遣いからして公共の場でみる字幕ではあんまりお目にかかったことのないシロモノに自分にはみえました。でも一部にはまったく気にならなかった、という声もあってなんだかかえってショックを受けたり。ショボンです。